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畳をあげたら1970年の新聞が!?大切な人を迎える「おもてなしの畳替え」

こんにちは!尼崎の街で一畳一畳、心を込めて畳をお作りしている時友畳商店の三代目、ミツロー(光畑朋宏)です。

突然ですが、みなさんは「7月6日」に降る雨に、特別な名前がついているのをご存知でしょうか?実は、この日に降る雨を「牛車雨(ぎっしゃう)」と呼びます。

翌日の7月7日は、言わずと知れた七夕。一年にたった一度だけ、織姫と彦星が天の川を渡って会うことができる特別な日です。その前日である7月6日、彦星は愛する織姫に会いに行くために、自分が乗る牛車をピカピカに洗い流すと言われています。その洗車に使った水が、空から雨となって地上に降ってくるという、なんともロマンチックで行き届いたお話なのです。

「洗車した水が降ってくる」とだけ聞くと、少し現実的な想像をしてしまうかもしれませんが(笑)、その本質にあるのは「大切な人に最高の状態で会いたい」「相手を気持ちよく迎えたい」という、純粋で深い【相手を思いやる心】に他なりません。年に一度の逢瀬を特別なものにするために、目に見えない準備を怠らない彦星の姿勢は、私たち現代の暮らしにも通じる大切な気づきを与えてくれます。

畳替えの原点にあるのは「誰かを大切に想う気持ち」

実は、私たち畳屋が尼崎を中心にお預かりする「畳替え(表替え・新調)」のご依頼も、そのきっかけの根底には、この牛車雨のような「人を思いやる気持ち」が溢れています。

「古くなったからなんとなく替える」という理由だけでなく、「来月、大切な人が我が家にやってくるから」「久しぶりに家族が集まるから、心地いい空間で迎えてあげたい」という動機が非常に多いのです。

お部屋を綺麗に整え、瑞々しいいぐさの香りで満たすこと。それは、言葉以上に雄弁な「あなたを歓迎しています」「ここでゆっくり寛いでいってくださいね」というおもてなしのメッセージになります。空間を整えるということは、お迎えする相手への最高のラブレターなのです。

【尼崎での施工事例】前回の大阪万博(昭和45年)から時を超えて蘇る、極上の西播磨産わら床

ここで、先日尼崎市内のお客様からいただいた、まさに「思いやり」がきっかけとなった素敵な施工事例をご紹介します。

そのお客様は、普段はあまり使っていなかった和室の畳が随分と傷んでいることを気にしておられました。「普段使わない部屋だから」と、ついつい後回しになっていたそうです。しかしある日、遠方に住むご親戚から「万博があるから、そっちに泊まりに行ってもいい?」という連絡が入りました。

「せっかく遠くから来てくれるのに、こんなに傷んだ部屋には泊まってもらえない!」と、一念発起して当店にご相談をいただいたのです。

実際に和室を拝見すると、畳は完全に茶色く変色し、表面は毛羽立っていました。これでは座るたびにいぐさのクズが服についてしまいますし、夏場に半ズボンで座るとチクチクして不快な思いをさせてしまいます。親戚の方に快適に過ごしてもらうため、今回は「畳の表替え(おもてがえ)」を行うことになりました。

古い畳表を剥がすために畳を引き上げると、なんと畳の裏から「昭和45年(1970年)」の新聞紙が出てきました!前回の大阪万博が開催された、まさにその年の新聞です。「万博にいくから」と親戚が泊まりにくるタイミングで、55年前の万博の年の新聞が出てくるなんて、言葉にできない運命的な結びつきを感じずにはいられませんでした。

処分するのはもったいない!今や希少となった「西播磨産の高級本藁床(わら床)」

家を建ててから初めての表替えとのことでしたが、驚いたのは土台である「畳床(たたみどこ)」の素晴らしさです。その畳には、兵庫県が誇る名産地である「西播(西播磨)産」の上等なわら床(稲わらを何層にも重ねて作られた昔ながらの土台)が使われていました。

50年以上が経過しているにもかかわらず、大きな凹凸や床のへたりがほとんどありませんでした。現代の住宅では木製チップや発泡スチロールを挟んだ建材床が主流ですが、本物のわら床が持つ耐久性としなやかな踏み心地、そして調湿効果はやはり格別です。これほど上質な畳床を処分してしまうのは本当にもったいないため、今回はこの伝統あるわら床をそのまま活かし、表面のいぐさ(畳表)だけを新しく張り替える提案をいたしました。

畳縁(たたみべり)の選び方ひとつで、和室はもっと明るく上品に生まれ変わる

今回の表替えでは、お部屋の印象を大きく左右する「畳縁(たたみべり)」選びにもこだわりました。もともとは伝統的な黒い畳縁がついており、格調高く上品ではあるものの、どこか厳かで重たい雰囲気を感じさせるお部屋でした。

お客様からの「派手にはしたくないけれど、お部屋全体をパッと明るい雰囲気にしたい」というご要望を受け、シンプルでありながら空間に広がりを持たせる、絶妙な色合いの畳縁をご提案させていただきました。

畳縁は、黒や茶といった定番色だけでなく、今ではモダンな無地カラーからお洒落な柄、伝統的な和柄まで、数百種類以上のデザインが存在します。畳縁を少し変えるだけで、光の入り方や部屋の広さの感じ方が驚くほど変わるのです。

施工を終えて:見違える和室と、お客様の安心した笑顔

職人として一畳一畳、丁寧に織り上げられた国産の高級いぐさを張り、新しい畳縁を縫い付けて和室に納品いたしました。お部屋に入った瞬間、お客様から思わず歓声が上がりました。

「部屋全体が見違えるように明るくなった!それに、このいぐさの新しい香りが本当に心地いいね」

長年まっ茶色だった和室が、瑞々しい爽やかな緑色に包まれ、新草特有の心安らぐアロマが部屋いっぱいに広がりました。何より嬉しかったのは、お客様がホッとした表情で、 「これで見劣りすることなく、親戚の皆をいつでも安心して迎えることができます。本当にありがとう」 と言ってくださったことです。ご家族の皆様も、ずっと気になっていた和室が綺麗になったことで、やきもきしていた気持ちが消え、最高の笑顔を見せてくださいました。この瞬間の笑顔に出会えるからこそ、私は尼崎で畳屋を続けているのだと、改めて深く実感いたしました。

まとめ:あなたの大切な人を迎える前に、時友畳商店へご相談ください

いぐさは天然素材であり、室内の湿度をコントロールする素晴らしい機能を持っています。夏は涼しく冬は暖かく、そして寝転がった時のあの安心感は、日本人にとってかけがえのないものです。しかし、傷んで毛羽立った畳をそのままにしておくと、おもてなしの空間としては少し寂しいものになってしまいます。

「座ると服にいぐさがついてしまう」「しばらく畳の手入れをしていないな」と思われたら、それは畳からのリフレッシュのサインです。お盆や年末年始、お祝い事など、大切な人が集まる前に和室を蘇らせてみませんか?

尼崎の時友畳商店では、お客様の「誰かを大切に想う気持ち」を形にするために、10年、20年と長く愛せる本物の国産畳だけをお届けしています。お見積もりや状態のチェックは無料ですので、どうぞ安心してお気軽にご相談くださいね!