こんにちは。
尼崎の畳屋のミツローです。
先日、店でこけてしまいました。
店には畳を縫う機械があり、その周りに少し段差があります。
「ここは段差があるから、足を上げないとな」
と、普段から思っていました。
ところが、その日は図面を見ながら歩いていたので、足が思ったより上がっていなかったんでしょうね。
足を段差に引っ掛けてしまいました。
前に進もうとしているところなので、引っ掛かった足を抜こうとしても、思うように抜けません。
そのまま、
バターーン!
と前に転んでしまいました。
手をついたのですが、床はコンクリート。
手首などが少し痛くなりました。
若い頃なら、足を引っ掛けても、とっさに足を抜いて、次の一歩が出ていたような気がします。
「これも歳なのかな?」
なんて思ってしまいました。
今回のことで、家の中にも「ちょっとした段差」があると危ないなと改めて感じました。
畳の部屋で、こんなことはありませんか?
畳の上に上敷きを敷いている。
畳が傷んできたので、それを隠すためにホームセンターなどで上敷きを買ってきて、部屋いっぱいに敷くことがあります。
例えば6畳の部屋だから、
「6畳の上敷きを買えば、ぴったり敷けるだろう」
と思いますよね。
でも、実は「6畳」といっても、部屋の大きさは同じではありません。
地域や住宅によって畳の大きさが違うため、6畳の部屋でも寸法はさまざまです。
そのため、上敷きが少し大きければ、壁際で折り曲げることになります。
反対に小さければ、上敷きがあるところと、ないところで段差ができることがあります。
畳屋が畳を作るときは、畳表を畳床にしっかり引っ張ってから縫い付けます。
そのあとに畳べりを付けるので、畳表にシワやたるみが出にくくなっています。
ところが、上敷きは畳表の周囲にすでにヘリが縫い付けられています。
そのため、上敷きの畳表を引っ張っても、ヘリの部分まで一緒に引っ張ることができません。
結果として、畳表にたるみが出ることがあります。
さらに、畳は基本的に敷居などとの高さを合わせて作っています。
そこへ上敷きを敷けば、その分だけ畳の表面が高くなります。
ほんの少しの高さの違いでも、歩くときには足を引っ掛ける原因になることがあります。
「鋲でしっかり固定しているから大丈夫」
と思われるかもしれません。
もちろん、上敷きを固定することは大切です。
でも、年齢を重ねると、足をしっかり上げて歩くというより、少し足を引きずるように歩くことがあります。
そうなると、ほんの少しの段差でも足が引っ掛かることがあります。
そして、転んだ場所に何もなければまだいいのですが、家の中にはテーブルや家具などがあります。
もし転んだ先に家具があったら……。
そう考えると、できるだけ「つまずく原因」を減らしておきたいですよね。
畳が傷んできたとき、
「上敷きを敷いて隠してしまおう」
と考える方もいると思います。
上敷きは手軽ですし、価格も比較的安いものがあります。
ただ、畳を長く使うことを考えるなら、私は畳表の表替えをおすすめします。
上敷きを敷いてしまうと、畳そのものが傷んでいても見えなくなるので、そのまま何年も使ってしまうことがあります。
すると、畳の下にはホコリがたまり、さらに畳と上敷きの間にもホコリがたまりやすくなります。
ホコリや湿気がたまれば、ダニやカビの原因になることもあります。
当店で使用している畳表は、すべて熊本県産です。
もちろん畳表にはいろいろな種類があるので、予算や使い方に合わせて選ぶことができます。
選ぶ畳表によっては、上敷きを敷くのと大きく変わらない費用で、畳そのものをきれいにすることもできます。
畳が擦れて服にいぐさが付くようになった。
畳表が傷んできた。
上敷きを敷こうか迷っている。
そんなときは、まず一度、畳そのものの状態を見てみてください。
毎日歩く場所だからこそ、ちょっとした段差も「もしも」の原因になります。
私も今回、店で転んでみて、改めてそう感じました。
畳が傷んできたら、隠すだけではなく、表替えという方法があります。
尼崎で畳替えをお考えの方は、畳の状態を見ながら、どんな方法がいいのか一緒に考えます。
お気軽にご相談ください。