こんにちは!兵庫県尼崎市で畳替えを行っている、時友畳商店(ときともたたみしょうてん)の「ミツロー」こと光畑朋宏です。
突然ですが、みなさんはフェスやお祭りなどのイベントに行くと、ついつい食べたくなるものはありますか?
私の場合、キッチンカーなどが来ていると、ついつい「ハンバーガー」を買ってしまいます。素材にこだわった和牛パティのハンバーガーなんて、ジューシーで本当においしいですよね!
そういえば、本日7月20日は「ハンバーガーの日」なんだそうです。1971年のこの日、マクドナルドの日本第1号店が銀座の三越1階にオープンしたことが由来なのだとか。
マクドナルドといえば、ハンバーガーはもちろんですが、限定の「マックシェイク」やコラボスイーツも魅力的ですよね。限定味が出るとドライブスルーで手軽に買えるので、私もついつい味わってしまいます。
日本のどこに行っても、あるいは世界のどこへ行ってもお店があって、何を食べるか迷った時でも「いつものあの味」が想像できる。世界的な大チェーンだからこそ、どこでも同じ品質と味が楽しめる安心感がありますよね。
……と、ここでふと思ったんです。
「あれ? 私たち『畳屋』の業界ってどうなんだろう?」と。
実は、マクドナルドのような全国チェーンの畳屋さんは、日本にはほとんど存在しません。
そして何より、「畳には定価がない」という大きな特徴があります。
「えっ、畳に定価がないってどういうこと?」と思われるかもしれませんよね。
その最大の理由は、畳の表面を覆っている「畳表(たたみおもて)」の材料が、熊本県などで作られる「い草」という農産物だからです。
お野菜やお米と同じで、い草も毎年のでき具合(作柄)によって質が変わります。さらに、畳店がそれをどう仕入れるかによっても条件が変わってきます。
また、お寿司屋さんをイメージしてみてください。 旬のネタや仕入れの状況によってお寿司の値段が変わりますし、同じマグロであっても高級寿司店と大衆店では価格設定が異なりますよね。
畳もまったく同じなのです。
「畳の表替え(張替え)」と言っても、使用する畳表のランク(い草の長さ、密度、経糸の種類など)によって値段は大きく変わります。そして、仕入れた畳表を使って「表替え作業を行う価格」をいくらに設定するかは、各畳店の職人の判断に委ねられているのが現実なのです。
よく新聞の折り込みチラシやポストに入っているマグネット広告などで、
「畳の表替え 1枚 2,800円〜!」
といった激安の数字を目にすることがありませんか?
「そんなに安くできるならお願いしようかしら」と心が動く方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、正直に申し上げます。 尼崎の当店(時任畳店)では、2,800円での表替え作業は到底お受けすることができません。
なぜかというと、簡単な計算をしてみれば理由がわかります。
職人が丁寧に畳の表替え作業を行う場合、朝にお預かりして夕方に納品する作業ペースだと、1日に施工できるのは1世帯分(おおむね6〜8枚程度)が限界です。
仮に「2,800円 × 6枚」の作業を行ったとしましょう。 消費税を入れても合計で18,480円です。
ここから何が引かれるか考えてみてください。 新しい畳表の「材料代」、縁(へり)の代金、引き取りや納品にかかる「ガソリン代や運搬費」……。これらを引いたあと、職人の1日の作業代(人件費)や店舗の維持費は一体いくら残るでしょうか?
はっきり言って、これでは1日の適切な作業代すら出ません。
全国展開しているような巨大な会社であれば、毎日大量の件数をこなして作業効率を極限まで上げることで、利益が出る仕組みを作っているのかもしれません。
ですが、私たちのような地元の専門畳店が「丁寧な手仕事」と「しっかりした品質」を守ろうとすれば、どう考えても成立しない価格なのです。
では、私たち一般の消費者にとって、何が一番大切なのでしょうか?
結論から言うと、「しっかりと畳表の違いや作業内容の説明をしてくれる畳店を選ぶこと」です。
当たり前ですが、お客様は畳の専門家ではありません。「どのい草が良いものなのか」「安価な畳と高級な畳の何が違うのか」をパッと見で見極めるのは非常に困難です。
知識がないことをいいことに、品質の低い畳を高く売られたり、後から高額なオプション料金を加算されたりしては、せっかくお部屋をきれいにしても喜べませんよね。
だからこそ当店では、お客様にご不便をおかけしない施工スタイルを徹底しています。
ご家庭において、和室は「ご家族でご飯を食べる場所」であったり、「夜に布団を敷いて寝る寝室」であったりします。もし作業に何日もかかって夜に畳がない状態になってしまっては、毎日の生活がとても不便になってしまいますよね。
そのため当店では、基本的に「朝引き上げて、熟練の技術で一施工入魂し、夕方にはお納めする」という即日施工を心がけています。
お客様の日常の暮らしを守り、長年安心して使っていただける高品質な和空間をお届けする。そのためには、どうしても一定の「適正価格」が必要になります。だからこそ、理由のない「激安の畳替え」はできません。
マクドナルドのように「どこでも同じ価格で手軽に買える」のも素晴らしい仕組みです。
しかし、一軒一軒のおうちの間取りや暮らし方に合わせ、長く快適に過ごせる和室を作る「畳」は、マニュアル通りのチェーン店では提供できない「職人の見極めと説明」が不可欠です。
「うちの畳、そろそろ張り替えた方がいいのかな?」
「表替えと新調、どっちが良いのか分からない」
「実際のい草の触り心地や香りを確認してみたい」
そんなお悩みや疑問をお持ちの方は、ぜひ尼崎の時任畳店(ミツロー)へお気軽にご相談ください!一級畳技能士の店主が、お客様のお部屋とご予算に合わせた最適な畳のご提案を、どこよりもわかりやすく丁寧に行わせていただきます。
みなさまからのご連絡を、心よりお待ちしております!