こんにちは。
尼崎の畳屋のミツローです。
サッカーワールドカップでは、毎大会いろいろなドラマが生まれます。
今回、私が印象に残ったのがノルウェー代表です。
1998年のフランス大会以来、28年ぶりのワールドカップ出場を果たしました。
1998年といえば、日本代表が初めてワールドカップに出場した大会でもあります。
その前には「ドーハの悲劇」があり、そして「ジョホールバルの歓喜」がありました。
サッカーファンなら忘れられない歴史ですね。
そして、ノルウェー代表といえば世界屈指のストライカー、アーリング・ハーランド選手。
豪快なゴールシーンも魅力ですが、私がもっと好きなのは勝利後のパフォーマンスです。
試合に勝つと、選手たちはピッチに座り込み、大太鼓に合わせて船を漕ぐような動きをします。
観客席も一緒になって、
「ドン・ドン・ロウ! ドン・ドン・ロウ!」
と大合唱。
この儀式は**「バイキングロウ」**と呼ばれています。
選手だけではありません。
サポーターも一緒になって喜びを分かち合う姿は、とても迫力があります。
最近では高校野球の応援でも、このパフォーマンスを取り入れる学校があるそうです。
甲子園のアルプススタンドでも見られる日が来るかもしれませんね。
私はこの光景を見て、あるものを思い出しました。
それは畳の部屋です。
畳の部屋には不思議な力があります。
リビングとは違い、床に直接座れる。
疲れたらそのまま寝転べる。
子どもはゴロゴロ遊び、大人は足を伸ばしてくつろげる。
だから自然と人が集まります。
特に大きなテレビがある和室なら、
そんな時間を過ごす場所になります。
お盆やお正月になると、実家へ帰省した家族が畳の部屋に集まり、大きなテーブルを囲んで食事をする。
そんな光景は、日本ならではの温かい風景ではないでしょうか。
もうすぐ夏休み。
お孫さんから、
「今度行くまでに畳をきれいにしておいてね!」
そんな一言を言われている方もいらっしゃるかもしれませんね。

先日、畳を新調させていただいたお客様も、まさにそんなご家庭でした。
リビングのように使われている和室。
大きなテレビがあり、家族みんなでご飯を食べる場所でもあります。
食後にはそのまま横になって昼寝をすることも多かったそうです。
しかし、お子さんが成長し、野球を頑張っていたこともあって、畳には汚れや傷みが目立つようになっていました。
特にテレビの正面にある畳は、いつも同じ場所に座っていたため、大きくへこんでいました。
長年、家族の時間を支えてきた証ですね。
今回は畳を新調することになりました。

これまでもヘリなし畳をご使用でしたので、今回もヘリなし畳をご希望。
以前は天然い草の畳でしたが、おそらく新築時によく使われる中国産の畳表だったと思われます。
現在、新築住宅のヘリなし畳には、中国産の畳表が使われることも少なくありません。
今回は、
「せっかく替えるなら、色も楽しみたい。」
ということで、**セキスイ美草(MIGUSA)**をお選びいただきました。
数あるカラーの中から選ばれたのは、
アースカラーシリーズ。
この畳表は、

の3色をランダムに織り込んでいるため、一色では表現できない深みがあります。
光の当たり方によって表情も変わり、洋室にもよく似合う、おしゃれな雰囲気になります。
ヘリなし畳との相性も抜群です。
「畳=昔ながら」
というイメージをお持ちの方も多いですが、このようなデザイン性の高い畳なら、モダンな住宅にもぴったりです。
お客様がおっしゃっていた言葉が印象的でした。
「子どもが大きくなってから、みんなでこの部屋で食事をすることが少なくなったんです。」
畳が傷んだから家族が集まらなくなったわけではありません。
でも、部屋がきれいになることで、
「今日はみんなでここで食べようか。」
そんなきっかけが生まれることがあります。
畳替えは、単に床材を新しくする工事ではありません。
家族の時間をもう一度つくるためのリフォームでもあるのです。
ノルウェー代表が「バイキングロウ」で選手とサポーターが一つになるように、畳の部屋も家族みんなが自然と集まり、笑顔になれる場所であってほしいと思います。
畳の上で笑い声が響く。
そんな光景を見ることが、私たち畳屋にとって何よりの喜びです。
「そろそろ畳を替えようかな。」
そう思われたら、お盆や夏休みに家族が集まる前がおすすめです。
尼崎市で畳の表替え・新調・ヘリなし畳をご検討の方は、ぜひミツローまでお気軽にご相談ください。
家族みんなが笑顔になれる畳の部屋づくりを、心を込めてお手伝いさせていただきます。
こんにちは。
尼崎の畳屋のミツローです。
先日、仕事で履く靴を新調しました。
実はもう10年以上、同じシリーズの靴を履いています。
「同じ靴」と言っても、まったく同じ一足ではなく、同じシリーズを履き続けているということです。
私が愛用しているのは、アシックスのGTシリーズ。
最初はGT-1000を履いていましたが、最近はGT-2000を選んでいます。
履き心地がよく、一日中立ったり歩いたりする畳屋の仕事には欠かせない相棒です。
最近のアシックスは必要以上に在庫を抱えないよう、生産数を抑えているそうです。
そのため、欲しいサイズや色が売り切れていることも少なくありません。
「欲しい時に買えない」
そんなことにならないよう、私は次に履く一足もあらかじめ購入して置いています。
そして、新しい靴を買うと必ず行うことがあります。
それは中敷きを入れ替えることです。
私が使っている中敷きは、足に合わせて作ったオーダーメイド。
腰への負担を少しでも軽くするため、立ち方や歩き方を見てもらい、足裏の形に合わせて作ってもらっています。
この中敷きも10年以上使っていますが、数年ごとに新しく作り直しています。
靴は同じシリーズでも、中敷きが変わると履き心地がまったく違います。
新しい中敷きを入れた靴は、靴ひもの締め方まで変わるほど足にフィットします。
だから仕事の日は、まず新しい靴から使います。
その靴が少し古くなれば通勤用に。
さらに履き込めば、配達など靴を何度も脱ぎ履きする時に使う靴になります。
最後は、かかとを踏んでも気にならないくらいまで履き倒します。
こうして順番にローテーションしながら使っています。
やっぱり新しい靴は気持ちがいいですね。
履いた瞬間に「よし、今日も頑張ろう!」という気持ちになります。
実は、この感覚は畳もまったく同じなんです。
畳は毎日使っているので、少しずつ傷んでいても意外と気付きません。
でも、ある日ふと気が付くことがあります。
「こんなに茶色くなってたんだ。」
「ささくれが増えてきたな。」
「いぐさが服や洗濯物についてる…。」
一度気になり始めると、部屋に入るたびに傷んだ畳ばかり目に入るようになります。
洗濯物を畳んでいると、いぐさの切れ端が付いてしまう。
座ると服にも付く。
そんな状態になると、
「そろそろ畳替えしないといけないかな。」
そう思うようになります。
でも、不思議なことに畳替えは後回しになってしまうんですよね。
「まだ使えるかな。」
「そのうち頼もう。」
そう思っているうちに一年、二年と過ぎてしまいます。
畳替えをしたいと思っても、不安に感じることがたくさんあります。
「どこへ頼めばいいの?」
「そもそも畳屋さんって近くにあるの?」
「どんな人が来るんだろう?」
「いくらかかるんだろう?」
初めて畳替えをする方なら、そう思うのは当然です。
新聞の折込チラシやインターネットには価格が載っています。
でも、
「本当にその値段でできるの?」
「あとから追加料金がかかるんじゃないの?」
そんな心配になりますよね。
そこで、畳替えを考えている方にぜひ知っておいていただきたいことがあります。
「畳の表替え〇〇円」
そんな広告を見かけますが、実は畳は使う材料によって価格が大きく変わります。
畳表に使われる天然いぐさは農作物です。
みかんにMサイズやLサイズがあり、値段が違うように、いぐさにも品質があります。
収穫されたいぐさは長さも色も一本一本違います。
その中から長さが揃い、色も美しいものだけを選別して畳表を織ります。
当然、品質が高い材料ほど価格は高くなります。
しかし、その分見た目の美しさ、耐久性、肌触り、香りにも違いが出ます。
だから「安いか高いか」だけではなく、
「自分の暮らしに合った畳を選ぶこと」
これが一番大切です。
分からないことは遠慮なく畳屋さんに相談してください。
用途やご予算に合わせて、一番合う畳をご提案してくれるはずです。
もう一つ大切なのが、
見積もりに来る人が営業マンなのか、それとも職人なのか。
大きな会社では営業マンが見積もりに来ることがあります。
説明も上手で、接客も丁寧でしょう。
もしかすると、大幅な値引きをしてくれるかもしれません。
でも、実際に畳を作るのは別の職人です。
一方、当店は一人で営業している畳屋です。
見積もりに伺うのも私。
畳を引き上げるのも私。
一枚一枚仕上げるのも私。
納品するのも私です。
最初から最後まで私が責任を持って対応しています。
だからこそ、お客様のご希望や気になることを直接お聞きし、それを作業に反映できます。
「ここは傷みやすいから丈夫な材料にしましょう。」
「お孫さんが遊ぶなら肌触りのいい畳がおすすめですよ。」
そんなお話も、実際に作業する職人だからこそできるご提案だと思っています。
もちろん、大幅な値引きはできません。
ですが、その代わりに正直な価格で、納得していただける仕事を心掛けています。
新しい靴を履くと、歩くのが楽しくなります。
新しい畳になると、部屋に入るたびに気持ちがいい。
いぐさの香りに包まれ、思わず寝転びたくなる。
そんな毎日を過ごしていただきたいと思っています。
「うちの畳、そろそろ替え時かな?」
そう感じたら、お気軽にご相談ください。
畳の状態を見させていただき、ご予算やご希望に合わせて最適な畳替えをご提案いたします。
尼崎で畳替えをご検討の方は、尼崎の畳屋ミツローまでお気軽にお問い合わせください。
お客様に、気持ちよく畳の上でリラックスして過ごしていただけるよう、一枚一枚心を込めて仕上げます。
こんにちは。
尼崎の畳屋のミツローです。
今日は「クレープの日」なんだそうです。
実は毎月9日・19日・29日がクレープの日。
クレープを巻いた断面が数字の「9」に見えることから制定されたそうです。
なるほどと思いましたが、よく考えるとクレープは「巻く」というより、「折りたたむ」という表現の方が近いような気がします。
クレープはパンケーキの一種で、ゆるめの生地を丸い鉄板の上で薄く焼き、クリームや果物などを包んで作ります。
名前の語源は、焼き上がった表面の細かなシワが、ちりめん織物に似ていることから、ラテン語の「crispus(縮れた・シワのある)」が由来となり、フランス語の「クレープ(crêpe)」になったと言われています。
私はクレープが大好きで、食べ歩きをするほどではありませんが、何軒かお気に入りのお店がありました。
残念ながら、その中でも特に好きだったお店は閉店してしまい、最近はすっかりクレープを食べる機会がなくなってしまいました。
そんなクレープの「折りたたむ」というイメージから、今日は畳の語源についてお話ししたいと思います。
洗濯物を畳む。
紙を折り畳む。
普段何気なく使っている「畳む」という言葉。
実はこの動詞こそが、「畳」という名前の由来なのをご存じでしょうか。
「畳」は最初から床一面に敷くものではありませんでした。
畳の始まりは、現在のような床材ではなく、寝具や座布団のように必要な時だけ使う敷物だったのです。
使い終われば片付ける。
つまり「畳んでしまう」ことから、「畳」という名前が付いたと言われています。
今では部屋いっぱいに敷き詰めるものという印象ですが、昔は持ち運びができる特別な敷物だったのです。
現存する最古の畳は、奈良県の東大寺にある正倉院に保管されています。
聖武天皇が使用されたと伝わる「御床畳(ごしょうのたたみ)」です。
何年かに一度開催される正倉院展で展示されることもあり、日本の畳文化の原点を見ることができます。
奈良時代から平安時代にかけて、畳を使えたのは天皇や皇族、貴族など限られた身分の高い人だけでした。
しかも現在のような厚みのある畳ではなく、むしろを何枚も重ねたような形だったと言われています。
当時の畳は、まさに贅沢品だったのです。
室町時代になると、書院造という住宅様式が広まりました。
それまで部分的に使われていた畳が、部屋全体へ敷き詰められるようになります。
現在の和室の原型がこの頃に誕生しました。
とはいえ、この時代でも畳を使えるのは将軍や大名、身分の高い武士など限られた人たちだけ。
一般の人々に畳が普及するのは、もう少し後の江戸時代になります。
畳の生産量が増え、庶民の暮らしにも少しずつ和室が広がっていきました。
江戸時代の少し前から発展した茶道も、畳とは切っても切れない関係があります。
茶道の祖と言われる村田珠光(むらたじゅこう)は、それまで大広間で行われていた茶会を、小さな四畳半の部屋で行う「わび茶」を始めた人物です。
その後、千利休が茶道を大成しました。
利休はさらに二畳や三畳という小さな茶室を作り、「躙口(にじりぐち)」という低い入口を設けました。
武士であっても頭を下げ、刀を外して茶室へ入ることで、身分に関係なく一人の客として向き合う空間を作ったのです。
茶道の作法が整えられる中で、畳の敷き方や座る位置などにも細かな決まりが生まれました。
現在でも和室には畳の敷き方にルールがありますが、その背景には茶道の文化が深く関わっています。
普段何気なく歩いている畳ですが、その歴史をたどると1300年以上前までさかのぼります。
寝具として使われていた時代。
武士や将軍だけが使えた時代。
そして庶民の暮らしへと広がっていった時代。
畳は、日本の暮らしとともに歩んできた伝統文化なのです。
もしご自宅の畳が、青々とした色から茶色へ変わり、毛羽立ちやささくれが気になってきたら、それは畳替えのサインかもしれません。
表替えをするだけでも、お部屋の雰囲気は見違えるほど明るくなります。
い草の香りに包まれた新しい畳は、見た目だけでなく、心まで落ち着かせてくれる日本ならではの空間を作ってくれます。
「うちの畳はまだ使えるかな?」
「表替えと新調はどちらがいいの?」
そんな疑問がありましたら、お気軽にご相談ください。
尼崎で畳替えをご検討の方に、一枚一枚お部屋に合わせて丁寧に仕上げる畳をご提供いたします。
こんにちは!尼崎の街で一畳一畳、心を込めて畳をお作りしている時友畳商店の三代目、ミツロー(光畑朋宏)です。
突然ですが、みなさんは「7月6日」に降る雨に、特別な名前がついているのをご存知でしょうか?実は、この日に降る雨を「牛車雨(ぎっしゃう)」と呼びます。
翌日の7月7日は、言わずと知れた七夕。一年にたった一度だけ、織姫と彦星が天の川を渡って会うことができる特別な日です。その前日である7月6日、彦星は愛する織姫に会いに行くために、自分が乗る牛車をピカピカに洗い流すと言われています。その洗車に使った水が、空から雨となって地上に降ってくるという、なんともロマンチックで行き届いたお話なのです。
「洗車した水が降ってくる」とだけ聞くと、少し現実的な想像をしてしまうかもしれませんが(笑)、その本質にあるのは「大切な人に最高の状態で会いたい」「相手を気持ちよく迎えたい」という、純粋で深い【相手を思いやる心】に他なりません。年に一度の逢瀬を特別なものにするために、目に見えない準備を怠らない彦星の姿勢は、私たち現代の暮らしにも通じる大切な気づきを与えてくれます。
実は、私たち畳屋が尼崎を中心にお預かりする「畳替え(表替え・新調)」のご依頼も、そのきっかけの根底には、この牛車雨のような「人を思いやる気持ち」が溢れています。
「古くなったからなんとなく替える」という理由だけでなく、「来月、大切な人が我が家にやってくるから」「久しぶりに家族が集まるから、心地いい空間で迎えてあげたい」という動機が非常に多いのです。
お部屋を綺麗に整え、瑞々しいいぐさの香りで満たすこと。それは、言葉以上に雄弁な「あなたを歓迎しています」「ここでゆっくり寛いでいってくださいね」というおもてなしのメッセージになります。空間を整えるということは、お迎えする相手への最高のラブレターなのです。
ここで、先日尼崎市内のお客様からいただいた、まさに「思いやり」がきっかけとなった素敵な施工事例をご紹介します。
そのお客様は、普段はあまり使っていなかった和室の畳が随分と傷んでいることを気にしておられました。「普段使わない部屋だから」と、ついつい後回しになっていたそうです。しかしある日、遠方に住むご親戚から「万博があるから、そっちに泊まりに行ってもいい?」という連絡が入りました。
「せっかく遠くから来てくれるのに、こんなに傷んだ部屋には泊まってもらえない!」と、一念発起して当店にご相談をいただいたのです。
実際に和室を拝見すると、畳は完全に茶色く変色し、表面は毛羽立っていました。これでは座るたびにいぐさのクズが服についてしまいますし、夏場に半ズボンで座るとチクチクして不快な思いをさせてしまいます。親戚の方に快適に過ごしてもらうため、今回は「畳の表替え(おもてがえ)」を行うことになりました。
古い畳表を剥がすために畳を引き上げると、なんと畳の裏から「昭和45年(1970年)」の新聞紙が出てきました!前回の大阪万博が開催された、まさにその年の新聞です。「万博にいくから」と親戚が泊まりにくるタイミングで、55年前の万博の年の新聞が出てくるなんて、言葉にできない運命的な結びつきを感じずにはいられませんでした。
家を建ててから初めての表替えとのことでしたが、驚いたのは土台である「畳床(たたみどこ)」の素晴らしさです。その畳には、兵庫県が誇る名産地である「西播(西播磨)産」の上等なわら床(稲わらを何層にも重ねて作られた昔ながらの土台)が使われていました。
50年以上が経過しているにもかかわらず、大きな凹凸や床のへたりがほとんどありませんでした。現代の住宅では木製チップや発泡スチロールを挟んだ建材床が主流ですが、本物のわら床が持つ耐久性としなやかな踏み心地、そして調湿効果はやはり格別です。これほど上質な畳床を処分してしまうのは本当にもったいないため、今回はこの伝統あるわら床をそのまま活かし、表面のいぐさ(畳表)だけを新しく張り替える提案をいたしました。
今回の表替えでは、お部屋の印象を大きく左右する「畳縁(たたみべり)」選びにもこだわりました。もともとは伝統的な黒い畳縁がついており、格調高く上品ではあるものの、どこか厳かで重たい雰囲気を感じさせるお部屋でした。
お客様からの「派手にはしたくないけれど、お部屋全体をパッと明るい雰囲気にしたい」というご要望を受け、シンプルでありながら空間に広がりを持たせる、絶妙な色合いの畳縁をご提案させていただきました。
畳縁は、黒や茶といった定番色だけでなく、今ではモダンな無地カラーからお洒落な柄、伝統的な和柄まで、数百種類以上のデザインが存在します。畳縁を少し変えるだけで、光の入り方や部屋の広さの感じ方が驚くほど変わるのです。
職人として一畳一畳、丁寧に織り上げられた国産の高級いぐさを張り、新しい畳縁を縫い付けて和室に納品いたしました。お部屋に入った瞬間、お客様から思わず歓声が上がりました。
「部屋全体が見違えるように明るくなった!それに、このいぐさの新しい香りが本当に心地いいね」
長年まっ茶色だった和室が、瑞々しい爽やかな緑色に包まれ、新草特有の心安らぐアロマが部屋いっぱいに広がりました。何より嬉しかったのは、お客様がホッとした表情で、 「これで見劣りすることなく、親戚の皆をいつでも安心して迎えることができます。本当にありがとう」 と言ってくださったことです。ご家族の皆様も、ずっと気になっていた和室が綺麗になったことで、やきもきしていた気持ちが消え、最高の笑顔を見せてくださいました。この瞬間の笑顔に出会えるからこそ、私は尼崎で畳屋を続けているのだと、改めて深く実感いたしました。
いぐさは天然素材であり、室内の湿度をコントロールする素晴らしい機能を持っています。夏は涼しく冬は暖かく、そして寝転がった時のあの安心感は、日本人にとってかけがえのないものです。しかし、傷んで毛羽立った畳をそのままにしておくと、おもてなしの空間としては少し寂しいものになってしまいます。
「座ると服にいぐさがついてしまう」「しばらく畳の手入れをしていないな」と思われたら、それは畳からのリフレッシュのサインです。お盆や年末年始、お祝い事など、大切な人が集まる前に和室を蘇らせてみませんか?
尼崎の時友畳商店では、お客様の「誰かを大切に想う気持ち」を形にするために、10年、20年と長く愛せる本物の国産畳だけをお届けしています。お見積もりや状態のチェックは無料ですので、どうぞ安心してお気軽にご相談くださいね!
こんにちは。
尼崎市で畳専門店を営んでおります、時友畳商店のミツローです。
毎日暑い日が続きますね。
梅雨の時期は雨や曇りの日が多く、どんよりとした鉛色の空を眺めることが増えます。
そんな日が続いたあとに青空が広がると、それだけで気持ちまで明るくなったような気がしませんか?
昔から梅雨の合間の晴れ間は「五月晴れ」と呼ばれてきました。
旧暦では梅雨の時期が5月にあたるため、この名前が付いたそうです。現在では5月の爽やかな晴天を指すことが多くなりましたが、どちらにしても「青い空」は私たちの心を晴れやかにしてくれる存在ですね。
先日ラジオを聞いていると、こんな話をしていました。
実は火星では夕焼けが青く見えるそうなんです。
地球では夕焼けといえば赤やオレンジ色ですが、火星は逆。
火星の大気には非常に細かい赤い塵がたくさん舞っていて、その塵が赤い光を強く散乱させるため、夕方には太陽の周りだけ青い光が残って見えるそうです。
「同じ夕焼けでも、場所が変わればこんなに違うんだなあ」と、とても驚きました。
この話を聞いて、私はあることを思い出しました。
それは、お客様からよくいただく一言です。
畳替えが終わり、新しい畳をお部屋へ敷き込んだ瞬間、多くのお客様が驚かれます。
「えっ、畳ってこんなに青かったの!」
本当にこの言葉をよくいただきます。
普段、私たちは茶色くなった畳を見慣れています。
住み始めた頃は青かったはずなのに、毎日少しずつ色が変化するため、その変化にはなかなか気付きません。
気が付けば茶色くなり、「畳とは茶色いもの」というイメージが出来上がってしまうのです。
新しい畳は美しい青緑色をしています。
しかし、突然茶色になるわけではありません。
時間の経過とともに、
というように、ゆっくりと変化していきます。
実は、この黄金色になった頃に畳表の品質の違いがはっきり表れます。
長く育った良質ないぐさを使った畳表は、ムラのない美しい黄金色へと変化します。
一方で、短いいぐさを使った畳表では、色の変化にムラができ、バーコードのような縞模様が現れることがあります。
だからこそ、畳は新品のときだけではなく、年月を重ねた後の美しさまで考えて選ぶことが大切なのです。
さらに年月が経つと、畳の表面も傷み始めます。
座っただけでいぐさが服に付いたり、
掃除機をかけるたびに細かないぐさが取れたり、
夏に半ズボンで座るとチクチクしたり…。
このような症状が出てきたら、畳からの「そろそろ替え時ですよ」というサインかもしれません。
見た目だけでなく、畳そのものが少しずつ寿命を迎えているのです。
先日のお客様も、
「畳の部屋で洗濯物をたたむと、服にいぐさが付いてしまうんです。」
とご相談くださいました。
お話を伺うと、お住まいになって20年以上。
毎日家族を支えてきた畳ですから、傷んでくるのも当然です。
以前から気にはなっていたそうですが、
「まだ使えるかな。」
「そのうち替えよう。」
と思いながら、なかなか踏み切れなかったそうです。
そして思い切って表替えをした日。
新しい畳を見た瞬間、
「畳ってこんなに青いの!」
と驚かれました。
さらに続けて、
「畳のいい香りがするわ。今日はぐっすり眠れそう。」
とうれしい言葉までいただきました。
私たち畳屋にとって、この瞬間が一番うれしい時間です。
畳替えをすると、お部屋全体が明るくなります。
いぐさの爽やかな香りが広がり、空気まできれいになったように感じます。
そして何より、ご家族の皆さんが笑顔になります。
「もっと早く替えればよかった。」
そう言われるお客様も少なくありません。
もし、
このような状態でしたら、一度畳の状態を確認してみませんか?
新しい畳の青さと、いぐさの心地よい香りは、きっと想像以上です。
火星の青い夕焼けに驚いたように、新しい畳を見たときもきっと、
「畳ってこんなに青いの!」
という感動が待っているかもしれません。
尼崎市で畳の表替え・新調をご検討の際は、地域密着の時友畳商店までお気軽にご相談ください。
お部屋の状態やご予算に合わせて、最適な畳をご提案いたします。
こんにちは。
尼崎市で畳の張り替え・新調をしている時友畳商店、畳屋のミツローです。
今年の夏も「過去最高の暑さ」なんてニュースを耳にする機会が増えていますね。
外へ出るだけで汗が噴き出し、少し歩いただけでも疲れてしまうほどの暑さです。
そんな中、今年は麦わら帽子が再び注目されているそうです。
以前は日傘を使う人が多かったのですが、日傘はどうしても片手がふさがってしまいます。
買い物袋を持てば両手がいっぱいになり、スマホを操作することも難しくなります。
そこで改めて見直されているのが麦わら帽子です。
麦わら帽子には、
・通気性が良い
・軽くて疲れにくい
・紫外線を防いでくれる
・両手が自由になる
というメリットがあります。
さらに最近では、おしゃれなリボン付きのデザインやメンズ向け、旅行に便利な折りたたみタイプまで登場し、機能性だけでなくファッションアイテムとしても人気を集めています。
一度は時代遅れと思われた天然素材が、改めてその良さを評価されているわけです。
実は、この話を聞いたときに私は「畳とよく似ているな」と思いました。
畳も麦わら帽子と同じように、自然の素材から作られています。
い草には湿度を調整する働きがあります。
夏場のジメジメした日は湿気を吸い、冬場など乾燥しているときには湿気を放出してくれます。
この働きのおかげで、畳の部屋はフローリングよりも空気がやわらかく感じられ、「なんだか涼しい」と感じる方が多いのです。
エアコンの設定温度は同じなのに、畳の部屋のほうが快適に感じるというお客様も少なくありません。
天然素材だからこそ生まれる心地よさは、人工的な素材ではなかなか再現できない魅力です。
とはいえ、湿気を吸ってくれるからといって、そのまま放っておくのはよくありません。
湿気をたくさん吸った状態が続くと、カビの原因になることがあります。
そこで大切なのが換気です。
晴れた日には窓を開けて風を通し、部屋の空気を入れ替えてあげましょう。
これだけでも畳の状態はずいぶん変わります。
除湿機やエアコンの除湿運転を上手に利用するのもおすすめです。
畳は呼吸しています。
だからこそ、人と同じように新鮮な空気を取り入れることが大切なのです。
麦わら帽子にはリボンや飾りを付けて楽しむ人が増えています。
実は畳にも同じような楽しみ方があります。
それが畳ベリです。
昔は緑色や茶色の和風デザインしかないイメージでしたが、今では種類が本当に豊富になりました。
・伝統的な和柄
・花柄
・モダンなデザイン
・シンプルな無地
・かわいらしい色合い
・落ち着いた高級感のある柄
など、数多くの中から選ぶことができます。
時友畳商店では、実際の見本をお客様のお宅までお持ちし、その場でお部屋に合わせながら選んでいただいています。
すると多くのお客様が、
「えっ!こんなに種類があるんですか!」
と驚かれます。
畳ベリが変わるだけでも、お部屋の印象は大きく変わります。
せっかく畳替えをするなら、自分らしい一枚を選ぶ楽しさも味わっていただきたいですね。
最近は和室がない住宅も増えました。
そのため、
「うちは畳の部屋がないから関係ない。」
という方もいらっしゃいます。
でも実はそんなことはありません。
畳はフローリングの上にも敷くことができます。
リビングの一角に置き畳を並べれば、小さなお子さんが遊ぶスペースや、お昼寝スペースとして大活躍します。
また、洋室の寸法に合わせてオーダーメイドで製作すれば、一部屋まるごと畳の部屋にすることも可能です。
畳は一枚一枚、お部屋の寸法に合わせて製作するため、隙間なくきれいに納めることができます。
既製品では味わえない、ぴったり納まる気持ちよさも畳ならではです。
麦わら帽子が再び人気になっているように、本当に良いものは時代が変わっても見直されます。
天然素材には、長い年月をかけて受け継がれてきた理由があります。
畳もその一つです。
見た目の美しさだけではなく、湿度を調整し、香りで心を落ち着かせ、足触りがやさしく、寝転がれば思わず深呼吸したくなる。
そんな魅力を持っています。
今年の夏は、ぜひ畳の上でゴロンと横になってみてください。
エアコンの風だけでは味わえない、い草の香りと天然素材ならではの心地よさを感じていただけると思います。
尼崎市周辺で畳の張り替え・表替え・新調・置き畳・和室リフォームをご検討の方は、時友畳商店までお気軽にご相談ください。
お部屋やご予算、ご希望に合わせて、一番ぴったりな畳をご提案いたします。
「部屋に入るところの畳だけ傷んできたから、別の場所の畳と入れ替えたら長持ちするかな?」

お客様から時々こんなご相談をいただくことがあります。
しかし、実は畳は家具のような既製品ではありません。
一枚一枚が、そのお部屋のためだけに作られたオーダーメイド品なのです。
そのため、傷んだ畳を別の場所と入れ替えることはおすすめできません。
今回は、なぜ畳を勝手に入れ替えてはいけないのか、そして畳の傷みが教えてくれる「替え時」についてお話します。

畳は工場で同じ大きさに大量生産されているわけではありません。
和室を採寸すると、実は同じ六畳間でもすべての畳が同じ寸法とは限りません。
昔の家はもちろん、新しい家でも壁のわずかな違いや柱の位置によって、数ミリから数センチ程度の違いがあることもあります。
そのため畳屋は、お部屋を丁寧に採寸し、その場所に合った畳を一枚ずつ製作しています。
つまり、
「この畳はこの場所」
「あの畳はあの場所」
というように、最初から敷く位置が決まっているのです。
畳は寸法だけでなく、敷く向きも決まっています。
畳表の目の向きや光の当たり方によって、同じ色の畳でも見え方が変わります。市松模様のように見えるのも、畳の向きを交互に敷いているからです。
もし別の場所へ移動させてしまうと、
・隙間ができる
・段差ができる
・畳が浮いてしまう
・見た目のバランスが崩れる
といった問題が起こることがあります。
無理に押し込んでしまうと畳を傷める原因にもなります。

和室の入り口付近の畳だけが傷んでいることがあります。
これは決して異常ではありません。
人は毎日同じ場所を歩きます。部屋へ入る時も出る時も、同じ畳を踏むため、その部分だけが先に擦り切れてしまうのです。
毛羽立ちが目立ったり、色が変わったり、ささくれが出てきたりすることがあります。
「ここだけ傷んだから別の場所の畳と交換しよう」
と思われるかもしれませんが、その畳が傷んだということは、そのお部屋全体の畳が年月を重ねている証拠でもあります。
入り口の畳が傷んできたら、それは畳からのサインかもしれません。
畳表が擦れてきたり、色が茶色くなったり、い草が服についたりするようになれば、表替えを検討する時期です。
表替えとは、畳床はそのまま使い、表面の畳表と畳縁を新しく交換する工事です。
新しいい草の香りが戻り、お部屋全体が明るくなります。
「まだ使えるからもう少し我慢しよう」
と思われる方も多いのですが、傷みが進みすぎると畳床まで悪くなり、表替えではなく新調が必要になる場合もあります。
早めのメンテナンスは、結果的に費用を抑えることにもつながります。
畳は毎日踏まれ、座られ、寝転び、家族の時間を支えてくれています。
だからこそ、入り口の畳が傷んできたということは、その畳がしっかり役目を果たしてきた証拠です。
無理に他の場所の畳と入れ替えるのではなく、
「そろそろ替え時かな?」
と考えてみてはいかがでしょうか。
畳は部屋に合わせたオーダーメイドです。
一枚一枚に決まった場所があり、その部屋のために作られています。
もし入り口の畳が傷んできたら、それは畳からのメッセージかもしれません。
和室をこれからも気持ちよく使うために、一度畳の状態を確認してみてください。
表替えをすることで、い草の香りとともに、まるで新しい部屋のような心地よさが戻ってきます。